マレーシアのカズです
マレーシアに海外赴任して3年過ごして
新型コロナウイルスの影響で会社を解雇された
元冴えないサラリーマンです。
すでに多くの皆さんが、
ニュースなどでご存知と思います。
先日、厚生労働省が発表した携帯アプリを利用して
新型コロナウイルス感染者と15分以上接触した場合
アプリを使って接触した旨を伝えるシステムです。
先に結論から言うと
接触確認アプリCOCOAは
まだダウンロードして使用しないでください。
使用してはいけない理由を説明する前に
まずは接触通知アプリCOCOAの簡単な特徴を説明していきます。
Contents
接触確認アプリCOCOAの簡単な特徴と説明
特徴その1 アプリの機能
スマートフォンのBluetooth(近接通信機能)を使って
自分(スマホ)からの半径1メートル以内に15分以上の
接触確認アプリCOCOAを使っている人がいた場合は
データを14日間保有します。
新型コロナウイルス陽性者接触した場合
アプリ保有者が新型コロナウイルスの陽性者だと判明した場合は
新型コロナウイルス感染者が同意の上、
新型コロナウイルス感染者等情報把握・
管理支援システムが発行する処理番号を感染者がアプリに登録します。すると、他の接触確認アプリCOCOA保有者に
「誰かは分からないが、14日間以内に陽性者と近接した可能性がある」
という旨の通知が送られるシステムになっています。
(参照引用:厚生労働省「新型コロナウイルス接触確認アプリ」)
特徴その2 万が一通知が来たら
アプリの画面に表示される手順に沿って、
ご自身の症状などを選択いただくと、
帰国者・接触者外来などの連絡先が表示され、
検査の受診などをご案内します。
(参照引用:厚労省「新型コロナウイルス接触確認アプリ」)
となっています。
現在2020年6月25日時点で
私はマレーシアより帰国して14日間の自主隔離を行なっています。
毎朝LINEで厚生労働省帰国者フォローアップ
健康調査アンケートが送られ
はい・いいえの簡単なアンケートに答えています。
基本的に写真のようにLINEに送られてきます。
この写真は私が海外から日本に帰国したので
自主隔離の期間毎日送られてきます。


LINEアプリを申請しない場合は、
毎日管轄の保健所から健康確認の電話がかかってきます。
接触確認アプリCOCOAで通知が届いた場合も
LINEでの健康に関するアンケート
もしくは保健所の職員からの電話による
健康状態の確認となるはずです。
ちなみに私は厚生労働省の帰国者フォローアップ
LINE申請を忘れていたら
帰国して3日目に管轄の保健所から電話で健康状態の
確認アンケートがありました。
LINEアプリで健康状態のアンケートを連絡送信しないと
毎日保健所から健康状態のアンケート電話が
かかってくるのですぐにLINEアプリで申請しました。
翌日からはLINEにアンケートが送られて
はい・いいえに答えるだけになりました。
特徴その3 アプリに対応しているスマホ
日本で販売している多くのスマホに対応している
Android版、iOS版のストアより
無料でダウンロードする
ことができるようになっています。
このように接触確認アプリCOCOAは
アフターコロナ時代にふさわしいアプリになっています。
大まかに3つの特徴を説明しましが
この他にも詳しい説明は
直接下記よりご確認ください。
接触確認アプリCOCOAをまだ使ってはいけない理由
理由その1 アプリは施行版
すでに厚生労働省の新型コロナウイルス接触確認アプリの
ページ記載されているお知らせを読むと
アプリの公開日から1ヶ月は施行版のため、
機能やデザイン等を修正する予定となっています。
施行版ということはまだこのアプリが
完成していないことです。
よくスマホのアプリで定期的に行われる
アップデートがあります。
これはアプリ内やスマホの情報流失を防いだり
不正ログインを防止などを目的に行われるます。
しかし接触確認アプリは未だ施行版なのです。
ようはまだアプリが完成していないのに
見切り発車で運用を開始しています。
すでにこの施行版のアプリが
6月24日時点でで400万件以上の
ダウンロードが行われています。
皆さんよく考えてください
施行版アプリですよ。
私は施行版と書かれていたので
もちろんダウンロードはしていません。
ちゃんとした完成品アプリではないのです。
理由その2 情報の流失の恐れ
この接触確認アプリは
スマホのBluetoothを常時オンにしておかないとい
接触確認ができないのです。
いくらスマホに接触確認アプリCOCOAを
インストールしても常にBluetoothを
オンしておかないと役には立ちません。
しかし常時、Bluetoothをオンにしておくと
なりすましのベアリングでBluetoothを介して
スマホを乗っ取られてしまう可能性があります。
例えば本人が使っていないのに
遠隔操作でカメラで撮影して
写真を送信されたりすることもできます。
たわいもない写真なら良いですが、
発表前の企業秘密の商品、部品の写真が
流出してしまうと大変なことになります。
それでもあなたはBluetoothを常時オンにしておきますか?
理由その3 利用者が多くないと意味がない
接触確認アプリCOCOAの効果は日本に住んでいる
6割以上がこのアプリを使わないと効果がでません。
2020年6月18日
安倍晋三内閣総理大臣は記者会見で
「人口の6割近くにアプリが普及して、
濃厚接触者を早期の隔離につなげることが出来れば
ロックダウンを回避することが可能となる」
と語っております。
ちなみに日本の人口が約1億2千万人として
6割だと
7200万人の人が使う計算になります。
半数だとしても6000万人です。
かなり難しい数字です。
理由は
総務省が発表しているデータです。
モバイル端末の保有状況
2018年のデータで
個人におけるスマートフォンの保有率は64.7%になっています。
(参照引用 総務省 情報通信機器の保有状況より)
もし今年2020年に
スマートフォンの個人保有率が70%になった場合は
8400万人の人がスマホを持つことになります。
しかしデータからも分かるように現実的に見て、
接触確認アプリCOCOAをほぼ全ての人が活用しない限り
新型コロナウイルスの早期抑制は難しいのです。
2016年のデータで
代表的SNSの利用率の推移というデータが
総務省より発表されています。
日本人が一番使っていいるのがLINEなのですが、
それでも2016年時点では利用率が67%になっています。
(参照引用 総務省 スマートフォン社会の到来 より)
このように日本で一番使われているSNSアプリでも
おおよそ70%くらいとなっているに
アプリのタイプは違いますが、
接触確認アプリCOCOAがスマホユーザーの70%以上が
利用することになるには非常に難しいです。
まとめ
6月19日より都道府県を越える移動の
自粛が解除になりました。
今まで多くの人が移動を自粛していましたが、
これから旅行や仕事での出張ができるようになり
徐々に人の移動が増えてきます。
また政府は旅行金額を補助する
方針も明らかしたことで観光地に
多くの人が訪れることが予想されます。
日本政府は
接触確認アプリCOCOAの普及、利用促進を呼びかける
ことで新型コロナウイルスの早期抑制につながると
思っています。
確かにスマホにアプリを入れて簡単な設定をすれば
誰でも簡単に使えて
おまけに自分の個人的情報を
入力する必要はありません。
そして多くのマスコミやテレビ等の情報番組でも
かなり多くの時間を使って接触確認アプリが
紹介されていました。
大変素晴らしいアフターコロナ時代に適した
アプリになっています。
しかしこのアプリはプライバシーの保護の観点で
新型コロナウイルス感染者とどの場所でいつ接触した
などということは分からないようになっています。
確かにプライバシーの保護は非常に重要です。
しかしどこで感染したか分からいと
クラスターが発生した場所、日時も特定が難しくなるのです。
正直この接触確認アプリCOCOAでは
新型コロナウイルスの早期抑制は難しいです。
そして施行版アプリなのでまだダウンロードして
使うことは勧めません